稽古聴く。日本では合唱のコンサートが。オケ&舞台・リハ。

2013年2月11日(月)

また月曜日・・・と思うくらい、最近一週間がやたら早いです・・・。

出掛ける前にフェイスブックを覗いたら、安積合唱協会のコンサートの記事が載っていた。丁度、昨日白河の両親と電話で話した際、「明日だるま市だってね?」と私が聞いたら、「今回は白河だるま市には行かず、郡山に合唱のコンサートに行くんだ」と嬉しそうに話していたのを聞いたところだったので、ああっと思って、これはもう応援したい気持ちもあり、「いいね!」をクリックしてしまいました。

 

今日は劇場で同僚(・・・と言っても私なんかより大先輩。ここの劇場確か22年くらいコレペティとして勤めていらっしゃる)のカッセルさんのコレペティの時間を聴かせてもらいました。この間もらった子どもオペラの楽譜「ペッターッソンとフィンドゥス」の稽古をしているから、どんな様子でやってるか雰囲気など知りたかったので。歌ったのは雄鶏カルーゾー役アレクサンダー。・・・スムーズで無駄のない稽古の進め方。もちろん、彼らは既にこの音楽劇を何度もこなしてきてはいるけれど。ちらっと、これ私できんのかな、と思ってしまいそうだった。出来るには出来るだろう~、だけどカッセルさんのようにはなあ?・・・というのは、この劇はたくさんのテキストによってどんどん進んでいく。音楽もセリフに反応する音楽。クラリネット、チェロ、歌のアンサンブルをピアノが中心になって指揮者の役割を果たしながら進めていく。全体がlebendig生き生きしてる、それが魅力。・・・しかし、弱気になっても始まらない。一番大事なのは作品をしっかり把握すること。そして今日カッセルさんと話して分かったのは、3月の公演では私はまだ弾かなくて良いこと。でも恐らく5月には。何故なら、カッセルさん、少し前に怪我をして手術した腕の再治療があるからだそう。多分、その為に私に声が掛かったんだろう。

ところで、この音楽劇の中で耳に一番残るのは雄鶏カルーゾーのモチーフ「キキリキー」。日本語ならもちろん「コケコッコー」になる。雄鶏の名前がカルーゾーでまるで歌バカな役なのも、それを歌うのがテノールなのも、とっても微笑ましい作品です。

稽古の終わった部屋で少し自分の練習をしたあと、受験を控えた子のコレペティ。あと一週間で新しいアリアを覚えなきゃいけない、と言うから、何々?と見せてもらうと、私も学生の頃レッスンでさんざん歌ったモーツァルトのスザンナのアリアだった(”Giunse alfin il momento.../Deh vieni...")。この歌は、歌の修了試験でも歌った。あの頃は自分が歌うので精一杯だったけど、こうして後々になって少しでも人の役に立てるのはやっぱり嬉しい。

 

夕方からはオケのプローベに立ち会った。ベルリオーズ「から騒ぎ/ベアトリスとベネディクト」。紙と鉛筆を持って指揮者の真後ろで構えた。「クラリネット」「フルート遅い」「ここは後でやり直す」・・・等、指揮者が後ろを振り向いて早口で言うのをメモる作業。もちろんオケの演奏の最中の事だから、私はすごく集中してないと良く聞き取れない。時に自分でも気付いたことがあればそれもメモ。あとで見て解読可能なように書かなくてはならない。・・・これをしないと、指揮者はもちろん自分でメモを取る暇は無いし、あとで全ての注意点を自分で思い出すのは無理だから。休憩時間に書いたメモを指揮者に見せ、気付いた事などお互いに話し、時間があれば歌の人にも注意点を言い渡す。これらはピアノ稽古が済んでオケ&舞台稽古に入ってからのコレペティの仕事でもある。

 

稽古終了後、指揮者のBさんはかなりへとへと。限られた時間で聴き取り、やり直せるところはもう一度やり、改善し・・・この集中力に使うエネルギーは並大抵では無いと思う。ピアノでオケの曲を一人で少しでもオケらしく弾くのもなかなか大変だけど・・・そりゃあオケは何せ大人数なので、、各自が曲のイメージを正しく(指揮者の求めるように)掴むだけでも大変だ。ハプニングも起こる。今日はギタリストが居るべき時に居なかったり・・・。あと、特に大変なのは、今日と明日でオケの中のメンバーが入れ替わることがよくあるそうで、そうするとまた始めからやり直しになる事、だそうだ。・・・ここまで稽古に稽古を重ねてきて、歌の人の中にもかなり疲労が見えているように感じた。皆、がんばって~・・・。。

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